葉酸欠乏症に注意しましょう
葉酸は妊娠中の女性にとって、健康な赤ちゃんを産むための大切な栄養素でもあります。葉酸が不足すると、赤ちゃんの脳の発達に影響が出てしまいます。そのため、妊娠中の女性は積極的に葉酸を毎日摂取し続ける必要があります。
では葉酸は妊娠中の女性のみ必要な栄養素なのかと言えばそうではありません。葉酸は妊娠に関わらず、男女ともに必要な栄養素でもあります。葉酸が不足すると葉酸欠乏症という病気になってしまいます。
葉酸欠乏症の初期の症状は、なんとなく身体が疲れたような感じがあります。そのうち、激しいめまいや、息が苦しくなり、顔が青白くなり、神経が過敏になってしまうため、痒みを感じたり、体温調節がうまくいかず寒気や暑さを感じやすくなってしまうのです。こうした症状の他にも、下痢が続いたり、だんだん痩せてしまうこともあります。
葉酸が不足することによって正常な赤血球が作られなくなってしまうため、貧血の症状が出てきます。赤血球の働きは、血液の流れとともに身体中に酸素を送る役目があります。葉酸が足りなくなると同時に赤血球も減少するため、それによって身体中が酸素不足になってしまい、悪性貧血になってしまうのです。他にも葉酸には、身体の細胞を作る役目があります。葉酸が不足することによって細胞が作られなくなるため、怪我が治りにくくなり、口内炎が出来てしまうこともあります。
葉酸はブロッコリーなどの野菜に含まれているのですが、男性は女性に比べると普段の食事であまり野菜を好んで食べないため、知らず知らずのうちに葉酸不足になってしまうこともあります。他にもアルコールを飲み過ぎると葉酸不足になってしまうので、お酒が好きな方は量を控え、ほどほどにしておくとよいでしょう。