まさか!葉酸不足が原因の貧血
貧血といえば鉄分不足、と考える方は多いかと思います。貧血の原因の約7割は鉄分不足と言われているので、可能性は高いでしょう。毎日鉄分を補給しても貧血の症状がよくならない場合は、ほかに原因があることが考えられます。
鉄分不足以外の原因の一つに、葉酸不足があります。葉酸は水溶性ビタミンの一種です。人間の体内で血液を生産するのに、必要不可欠な成分です。葉酸はビタミン12とともに、赤血球を作ります。葉酸やビタミン12が不足すると、赤血球が正常に生成されず、巨赤芽球と呼ばれる大きな赤血球が作られ貧血の症状を引き起こすのです。貧血の原因は病院で検査することでわかるので、気になる場合は診察を受けると良いでしょう。
葉酸不足の原因は、食事で摂れていなかったり、体内で充分に吸収されていないなどです。葉酸はレバーや緑黄色野菜、果物に含まれています。調理や食材の鮮度が落ちることによって壊れるので、食事の内容や調理方法によっては毎日の食事で十分摂れていない可能性もあります。大量の飲酒は、葉酸の体内への吸収を阻害するので控えた方がよいでしょう。
うまく摂れない場合は、サプリメントを使うという方法があります。サプリメントは食事よりも体内へ吸収しやすい上に、手軽なのでおすすめです。水溶性ビタミンなので過剰摂取による副作用はありませんが、1日の目安量を守って摂取すると良いでしょう。