葉酸の摂取は胎児のためにも必要
葉酸はビタミンB群に属している水溶性ビタミンのひとつで、ホウレンソウやブロッコリーといった緑の葉物やレバーに多く含まれている栄養素です。食品から摂取するときには熱に弱く壊れやすく栄養素ですので食事からの摂取は少し難しい栄養素でもあります。
この葉酸は、妊娠初期にはとても重要な栄養素で、妊娠がわかると産婦人科医からは「葉酸を摂るように」と指示があるほどです。特に胎児にとって重要な栄養素である期間が妊娠初期の中枢神経系や脳細胞が作られる時期です。この時期は食事だけでなくサプリメントを上手く利用して効果的におなかの赤ちゃんに必要な栄養を届けるようにしましょう。
妊娠初期には1日に440マイクログラムの葉酸摂取が推奨されています。また母乳育児をしている人は授乳期には340マイクログラムが推奨量です。毎日意識的に葉物野菜を食事に取り入れている人であれば充分な量を食事で賄えますが、その調理法や保存方法には注意が必要です。前述のように、熱に大変弱く、また光によっても葉酸は破壊されてしまいます。購入後は日を空けずにすぐに食べるようにする、水で洗う時間や洗い方はなるべく短時間で済ます、調理で溶けだした成分も残さず食べきれるように、炒め物やスープにして食べるといった工夫が必要です。
サプリメントで補う場合は過剰摂取にも留意が必要です。妊娠初期や授乳期には特に必要な栄養素ですが、そうでない人にも葉酸は大切な栄養素です。